子どもの脳の発達臨界期・敏感期 早期教育で知能は大きく伸びるのか? 講談社 +α新書 |榊原 洋一
子どもの脳の発達臨界期・敏感期 早期教育で知能は大きく伸びるのか? 講談社 +α新書
榊原 洋一
講談社 刊
発売日 2004-07-21
価格:¥820(税込)
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オススメ度:★★★
子どもには「自分で育っていく力」が備わっている 2005-01-11
英語に「ロバスト」という形容詞がある。粘り強さや持続性を含む「強さ」を意味する言葉である。子どもの発達は、まさにこのロバストだと著者はいう。
子どもの発達の道筋は脆弱そうに思えるが、実はそうではない。様々な言語、習慣、環境の中で生きる子どもたちの発達の道筋はほとんど同じであり、それを発達の過程の同一性と呼ぶ。子どもはほぼ5ヶ月で寝返りをし、1歳くらいで立位歩行を開始する。これは世界中、どの民族でも変わらない。この決まった道筋は極めて強固であり、早期教育をしようがしまいが、大きく発達の進路を狂わせることはない。だから、それはロバストなのである。
本書は、小児科医である筆者が、早期教育を脳科学の視点から批判的に考察したものである。特に「臨界期」を考察した第二章は読み応えがある。ローレンツの「すりこみ」、「アマラとカマラ」、「針金の母ざる」、第二外国語の臨界期など、様々な学説や事例をひいて、臨界期神話を科学的に分析している。
分析的・科学的な冷静さが本書の一つの特色だが、それだけでなく子どもの発達を見守る温かい視線がよい。
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この記事は2006/9/5に作成しました。
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